=「里山まつり」(平成24年11月3日(土・文化の日):11時〜13時30分)の報告=
今年も、あっぱれ秋晴れ、日本晴れ。
やきいもの煙が食欲をそそる秋です。
里山にたゆたうケーナの調べにウットリする芸術の秋、
と言われて、三宅さん大張り切り!
谷戸の里いもで作った美味しい豚汁!ワンちゃんも舌鼓。
谷戸の新鮮で安全で美味しい、野菜にお米
おなじみの田楽
谷戸の美しいお花
里山の小枝で作ったサンタさん、リース
欲しくなる里山の美しい絵はがき
展示も充実。この一年の観察記録の成果です。
-------最後に掲示した宣言文を公表します--------
身近な生物多様性を守りましょう
―奈良川源流域の豊かな自然―
◎世界が守ろうとしているもの
国連は、1957年より「国際年」を設け、各国が一年間を通して取組むべきテーマを定めています。
ちなみに、今年は「世界協同組合年」。
昨年は「国際森林年」。
一昨年は「国際生物多様性年」でした。
これらのテーマに共通しているものは、市場原理主義や過度な開発から人々の生活や自然環境を守ろう、という観点です。
当会は、「生物多様性」に着目し、奈良川源流域の生態系保全活動に取組んでおりますが、国連においても2020年までを「国連生物多様性の10年」と定め、「生物多様性」保全活動は継続されています。
◎奈良川源流域の保全活動
言うまでもなく、世界全体の自然環境を守るには、各地域の保全活動がなくては成立しません。従って、身近な地域の自然環境を守ることはとても重要なことですが、この奈良川源流域は、近年の開発等により、壊滅の危機に瀕しました。しかしながら、農家の皆様のご努力により、かろうじて里山環境が守られています。
当会は、生物多様性保全の観点から、環境省の「モニタリリングサイト1000里地調査」に参画する等の自然観察活動、他の環境保護団体との交流、小学校の環境教育の支援及び里山公園の整備等の活動を通じて奈良川源流域の保全をサポートし、横浜市からも助成金を頂きました。
観察活動は活動の大きな成果であり、絶滅危惧種も含め、539種の野草を確認することができました(その一端は展示してあるとおりです)。これは、この地域がいかに生物多様性に富んでいるかの証左です。開発等により、居場所のなくなった近隣の動植物が最後の拠り所として、この源流域、里山を頼っているとしか考えらません。
皆さまと共に、引続き、この身近にあるかけがえのない自然環境に触れあい、生物多様性を守り、より豊かなものしようと考えています。
以上