=「里山まつり」(平成23年10月29日(土):11時〜13時30分)の報告=

去年とはうって変わり、見事な秋晴れ、日本晴れでした。

可憐な山本画伯の看板

今年も焼き芋はうまく出来ました。

谷戸の田楽は天下一品!

谷戸の里いもの入った豚汁を味わいながら・・

食べ物だけではありません。展示も充実しています。この一年の観察の成果です。植物

鳥類昆虫定点観測

-------最後に掲示した宣言文を公表します--------

生物多様性と奈良川源流域

―守ろう、親しもう、身近な自然を子供たちとともにー

◎国際生物多様性年
昨年は国際生物多様性年でした。10月に名古屋で大規模な生物多様性保全の国際会議(COP10)が開催され、保全に関するさまざまな取り決みが採択されました。
その中の一つが「SATOYAMA」イニシアティブです。
これは、自然環境と共生する「里山」の特性が生物多様性の保全と持続可能な利用に有効であると評価されたものです。
「里山」は、私たちの先祖が長年にわたり、自然と共生してきた知恵と営みの成果で極めてアジア的でローカルなものですが、グローバルな視点から評価されました。
従って、今後の課題は、里山環境の保全・復元の実践的取組みです。
◎名前のない野草はない
しかしながら、近年の開発等により、郊外の里山は激減してしまいました。住宅地に囲まれたこの奈良川源流域に里山が残っているのは、奇跡的なことです。幾世代にもわたり、この里山環境を守られた農家の皆さまに尊敬の念を抱かずにはおれません。
ここでは、季節ごとにたくさんの野草が咲きます。みな、万葉時代から受け継がれた素敵な名前があります。その野草を愛でようと、俳句を作る人、写真を撮る人、多くの人がここを訪れますが、その魅力を子供たちにぜひ伝えたいものです。
子供たちが、身近な自然に触れあい、親しむのが楽しみとなった時、「故郷」が誕生します。その思いが里山環境の持続的保全の源泉になります。
その思いを伝えるべく、当会では「野鳥観察会」や「昆虫観察会」のほかに、子供のための自然観察会をご要望により、随時、実施しておりますので、学校、教育関係の皆さまはお気軽にお声をおかけください。

以上