仲俣先生「いよいよ夏鳥の来る季節です。わが家の庭にもオオルリやキビタキ、センダイムシクイなどの夏鳥が来ていました。
センダイムシクイといっても仙台に多いわけではなく、
チヨチヨピーと鳴きますが、歌舞伎の“伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)の鶴千代君ー!
というセリフと似ていることから命名されたようです。
その他に“焼酎一杯グイー!”と
鳴いている、とも言われますが。
では、出発しましょう。鳥の声に良く耳を澄ましてください」
中俣先生「カルガモが5羽飛んでますね。カルガモは主に藻を食べますが、鮎を食べることもあるんですよ」
仲俣先生「ハクセキレイ、セグロセキレイに続いてツバメが飛んでいますね。今年は昨年より少し早くツバメが訪れたようです。ツバメは、今、巣作りの最中なので、田んぼの泥を自分のつばと混ぜて運んでいますね」
Q「昨年、ここで、カラスが巣を作っているのを教えて貰いましたが、カラスは毎年巣を作りかえるのですか?」
A「あまり作りかえませんね。ただ、オスが巣を作っても、メスが気に入らなければ、作り直しをさせられますね」
Q「いま、ケーン、ケーン!と声がしましたが」
A「あれは、雄のキジの声です」
仲俣先生「ムクドリが来てますね。望遠鏡で見るとくちばしが鮮やかなオレンジ色になっているのが分かります。季節によって、色が変わりますね」
仲俣先生「アオゲラの声が聞こえましたね。セグロセキレイが田んぼにいますが、その向かい側に竹林がありますね。望遠鏡で見てください。ハシブトガラスが巣を作り、卵を暖めているのが分かりますか?」
仲俣先生「カルガモが飛んでますね。チョウゲンボウも飛んでいます。大きな亀が甲羅干しをしています。その傍らを
ヒヨドリが過ぎました。さえずっているのはツバメです」
Q「カワセミは本山池では巣を作らないのですか?」
A「魚がいれば作ります。しかし、ここはブルーギルが多いようで、カワセミには大きすぎるでしょう」
仲俣先生「カワウが飛んできましたね。コジュケイの声がします。あぁ、チョウゲンボウも舞ってますね」
仲俣先生「たくさん鳥がいますね。アオゲラの声がします。コジュケイの声と似ていますがね。ビンズイ、シジュウカラが飛んでいます、あぁ、チョウゲンボウもやってきましたね、キジも鳴いてますね」
先生「これから、渡り鳥が南から来ますから、注意してみていると夏鳥にたくさん出会えますよ」
◎ 鳥合わせの結果・・・ウグイス、シジュウカラ、キジ、スズメ、ムクドリ、ツバメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、
キセキレイ、ヒヨドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、コゲラ、アオゲラ、キジバト、アオジ、
ビンズイ、ツグミ、チョウゲンボウ、カワウ、カルガモ、コジュケイ
以上