里山公園
2005 夏期昆虫調査について
1 調査の経緯と目的
奈良川源流域を守る会で行っている里山公園の草刈り作業での雑談がきっかけです。
例年行われている鳥類調査同様、昆虫調査もやっておきたいなぁという希望が出され、専門的にはできないにせよ、夏休みに小学生に協力してもらってとりあえずやってみるか、ということになりました。
里山公園で夏期期間に観察できる昆虫を、できるだけ多く確認しておこう、というのが目的です。
2 調査方法
トラップを使った定点採集と、ルッキングによる採集を並行して実施することとしました。
(1)里山公園内の数ヶ所に落し穴トラップをしかけ、歩行性昆虫を採集。
(2)里山公園内の樹木数ヶ所に樹上トラップをしかけ、樹上性昆虫を採集。
(3)捕虫網を使い飛行性昆虫等を採集。
落し穴トラップ、樹上トラップともに、2リットルペットボトルによるノムラホイホイを使用しました。
トラップに入れておく餌には、落し穴トラップ、樹上トラップともに、バナナを半発酵させラム酒など臭いのつよいアルコール類と混ぜたものを使用しました。
ノムラホイホイの制作風景
3 調査内容
調査は8月の前半(8/6,7)、後半(8/22,23)の2回に分けて実施しました。
各々の調査は次の2日間の日程で行いました。
1日目夕 落し穴トラップ、樹上トラップを仕掛ける(場所には目印をつけておく)。
落し穴トラップは公園内 5-6カ所、樹上トラップは公園内 2カ所に設置しました。
2日目朝 樹上トラップの回収。
2日目昼 捕虫網による採集。
2日目夕 落し穴ボトルトラップの回収。
樹上トラップの回収
昆虫図鑑等を使い現地で昆虫の種特定を行いました。不明種についてはデジカメで撮影の上、図書館等で追加調査することにしました(それでもわからなかった種がいくつかあります)。
野外での活動では、なによりやぶ蚊に苦しめられました。対策として、8月後半の調査ではメッシュ地のテントを調査基地としたことで、良好な条件で調査を進めることができました。
4 調査結果
8月前半の調査には、大人 1名、子供 5名が参加しました。
8月後半の調査には、大人 3名、子供 6名が参加しました。
天候にも恵まれ、下表のような昆虫(クモ含む)を採集することができました。
※ 種名のリンクをクリックするとgoogle imageでイメージ検索します。
5 今後の計画
具体的な計画は未定。
定例開催を行う方向で、奈良川源流域を守る会で検討する予定です。
以上