=「里山まつり」(平成22年10月31日(日):11時〜13時)の報告=

あいにく季節はずれの台風のせいで、30日からの順延となりました。

 31日も開催が危ぶまれましたが、何とか挙行することが出来ました。

おなじみ山本画伯の看板

不安定な天候にもかかわらず、お出で頂いた地元の皆さまに感謝です。

土砂降りの雨の後でしたが、焼き芋の火種が無事、着火!

名物源流豚汁の里いもはここの畑で取れました。

意外と好評、フランクフルト

行列の出来る「田楽」は今年も大盛況。

美味しい出来たてのおむすび

ケーナの響きに聞き惚れてほおばるおにぎりの味は、また格別。来年もアンコール!

鳥の巣箱、源流域オリジナルTシャツもマニアの間で大人気

展示はますます充実

-------最後にP10にちなんで掲示した宣言文を公表します--------

身近な生き物と自然環境を守りましょう
―COP10・SATOYAMA里山イニシアティブー

◎COP10(生物多様性条約第10回締約国会議)
生物多様性の保全は地球温暖化防止とともに環境問題解決の重要な取組みであるとし、1992年の「地球サミット」で世界の191カ国が保全条約に締結しました。その締約国の会議が2年に一度開かれていますが、今年は名古屋市で10回目の会議(COP10)が開催されました。世界各国から1万人が参加した空前の国際会議でした。
当会は発足以来、生物多様性の重要性を訴えてきましたが、COP10では私たちの活動に影響を及ぼす重大なメッセージが発せられました。

◎里山イニシアティブ
自然環境を損なうことなく適切に管理してその恵みを収穫する、それを可能にし、独特の生物多様性を保持してきたのが自然と人間の合作である「里山」です。その長年にわたる持続的な営みは精神生活にも大きな影響を及ぼし、里山は日本の原風景にもなっています。
COP10では、自然環境と共生する里山の特性が生物多様性の保全と持続可能な利用に有効であると評価され「SATOYAMA」イニシアティブとして採択されました。生物多様性保全の切り札として里山の在り方が世界に発信されました。

◎ここは里山
眼前の風景をご覧下さい。雑木林があり、源流があり、田んぼがあり、畑があります。これは典型的な里山の風景ですが、長きにわたり開発の圧力にさらされてきました。郊外住宅地にありながら、奇跡的に里山の景観を保持できているのは、この谷戸で耕作を続けている農家の皆さまのおかげです。
私たちは、この環境は私たちに様々なサービスを提供してくれる何物にもかえ難い奈良町の財産であると考えていますが、それを生物多様性の観点から実証するために、様々な観察会をはじめ、環境省の「生物多様性国家戦略」事業である「モニタリングサイト1000」プロジェクトの里地調査に玉川大学の先生や生物自然研究部有志の学生の皆さんと参画し、実績を積み上げてきました。その成果は、ここに展示してあるとおりで、この里山では絶滅危惧種、希少種を含む多くの野生動植物を育み、共生していることが明らかとなりました。
この間の活動は横浜市からも評価され、別展示のとおり「横浜環境活動賞・実践賞」を受賞しましたが、今後もこの環境を守り、発展させるために、ゼニタナゴの復元、里山公園の手入れや谷戸の畑地の耕作などの実践活動を行うほかに、地域の皆さまの要望を踏まえた「西谷戸内市有地の自然公園化」を横浜市に粘り強く提案してまいります。
当会はどなた様にも開かれていますので、畑や花壇作りの作業をしたい方、野鳥や野草の自然観察をしたい方、どうぞお気軽の当会の会員に声をかけて下さい。共にこの生き物と自然環境を楽しく守ってまいりましょう。

以上